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空間デザイン

日本の伝統的な技を巧みに用いて実現した、安土桃山時代の息遣いを感じる空間

鉄板焼「和城」のインテリアは、セント レジス ホテル 大阪のデザインコンセプトに倣い、日本が文化の扉を海外に開いた安土桃山時代の文化、様式やモチーフを取り入れています。雄大・壮麗にして豪華絢爛、かつ溌溂として新鮮味にあふれた文化を有する安土桃山時代。この時代に発展したといわれる、茶の湯文化と茶室建築を鉄板焼「和城」のコンセプトに反映しております。

店内は2つのダイニングエリアに分かれており、一つは個室「草庵」、そしてもう一つは「待庵」です。「草庵」は、大名が担った茶の湯「大名茶」、そして豊臣秀吉の黄金の茶室をイメージしています。「待庵」は、千利休による概念「侘茶」をイメージし、シンプルで静寂を表現した空間です。
日本の伝統的な技、そして独自のマテリアルを用い、細部にまでこだわって創り上げられた空間で、五感が研ぎ澄まされていくような心豊かなひと時をお愉しみください。

  • 和城エントランス
    エントランス

    錺金具と竹箔張

    エレベーターでセント レジス ホテル 大阪12階に到着してすぐの右手、和城のエントランス。サインパネルは、城郭や社寺建築に使われる錺(かざり)金具を手掛ける京都の錺師による作品。透かし彫りという技法により文字を抜き、パネルに施された凹凸は一つひとつ手作業で打ってつけたものです。
    壁には半割をした竹に箔を貼ったもの。箔貼りの技術は安土桃山時代に発展したとされています。
  • 通路
    通路

    露地庭

    2つの「茶室」に通じる通路は、露地庭を表現したものです。飛び石をイメージした床の装飾、壁際の行灯は、当時の茶室建築に見られる伝統的な建築様式を表現しています。
  • 個室「草庵」
    個室「草庵」

    黄金の茶室

    茶の湯の中でも、大名により担われた「大名茶」。盛んに茶会を催し、上層武家の接客施設として茶室が定着していったといわれています。中でも豊臣秀吉が造らせた煌びやかで豪華な黄金の茶室をイメージしたのが個室「草庵」です。

    床は金沢のメーカーによる金箔フローリング。金沢の金箔製造の技術と、西陣織の箔押しの技術が融合し、金箔をタモ材の木目に埋め込み、自然本来の木目の質感や美しさを活かして作られました。繊細でありながら豪華、上品で優美な輝きを放つフローリングです。

    また、壁には花の文様の西陣織が使われています。

  • 草庵フードカバー
    「個室」草庵

    蒔絵を模したフードカバー

    黄金の茶室をイメージした「草庵」のフードカバーは、京都の錺師(かざりし)により「鎚目(つちめ)」模様を打ち付けたシャンパンゴールドのアルミパネルに、蒔絵をイメージしたパネルをストライプ状に配して造られました。モダンかつ普遍的なデザインに仕上がっています。
  • ダイニングエリア「待庵」
    ダイニングエリア「待庵」

    銀の茶室

    千利休が求めた簡素で静寂の精神を重んじる「侘茶」。その世界観をイメージした空間がダイニングエリア「待庵」です。

    床には、日本三大瓦のひとつといわれる石州瓦の産地、島根県で作られた特注の敷瓦を使用。侘茶のコンセプトにあわせて、いぶし色に仕上げたものを採用しています。
    インパクトのあるフードカバーは、シルバーと黒褐色に染色したアルミパネルに、「さざ波」と「鎚目(つちめ)」という模様を一つひとつ手作業で打ちつけて制作されたものです。また、壁には、「雲取り松皮菱に裂取り霞桜文様図」の西陣織を使用しています。